2023/11/01
建設業界の”明るい未来”への橋渡し
松枝 直 さん
私は、幼い頃にお寺や重要文化財などの日本の伝統建築に触れたことをきっかけに、大工になる夢を抱いてきました。まさに、伝統的な建築技術と美学に魅了され、日本の建築文化を守りながら次世代へ受け継いでゆくべく、大学では蟹沢研究室で伝統建築について学びました。
もともと伝統建築の保護に関わるような仕事に就きたいと考えていたので、大学を卒業後は竹中工務店に入社しました。そこでは、自分の仕事が形に残ることにやりがいを感じる一方で、建設業界の現実も目の当たりにすることとなります。世の中にデジタルツールが普及していく中でも建設業界は未だに非効率的で、時には過度に煩雑な手続きによって長時間労働が強いられていることに気が付きました。それから、自ら志願して新規事業を立ち上げる部署に配属をしていただき、建設業界をデジタルの力をもってして変革することに情熱を持つようになりました。
その中で、特に私自身が現場に勤めていた時に課題と感じていた現場業務を効率化するサービスの立ち上げを担う新規事業部に所属していました。ですが、結果的に予算や期間的な理由から上手くいきませんでした。ただ、私自身がプログラミングスキルを習得していたので、自分でサービスを作ってみようと思い、会社を立ち上げることとなります。現在は、「建機レンタル品の今を変える」をミッションに、建設会社とレンタル会社をデジタルプラットフォームで繋ぎ、従来のアナログな業務を効率化するサービス「Arch Rental Platform」を展開しています。
我々は「Arch」を通して、建設業界と建機レンタル業界が共栄するWin-Winな関係を目指しています。真の建設DXが実現されれば、建設業界は圧倒的に合理的かつ、人間味もしっかり残っている業界になるはずです。そうなれば、多くの方が興味を持ち、憧れてくれる業界になると考えています。我々の事業でそんな未来の実現を後押ししていきたいです