会長挨拶

芝浦工業大学の前身は有元史郎氏が建学の精神「社会に学び、社会に貢献する技術者の育成」のもと1927年に設立した東京高等工商学校であり、商業学科、土木工学科、建築工学科が開設されました。その後名称、学科の変遷はありましたが1949年に芝浦工業大学となり、機械工学科、土木工学科を開設し、1950年に電気工学科、1954年に建築学科と工業化学科が開設されました。建築学科の卒業生の会『建築会』は1967年に発足し、建築工学科1966年に大宮キャンパス開校時に開設され、卒業生の会『建友会』は1980年に発足しました。デザイン工学部デザイン工学科は2009年に開設されましたが歴史が浅いこともあり卒業生の会は設立されませんでした。

2017年に工学部建築学科と工学部建築工学科およびデザイン工学部デザイン工学科の建築・空間デザイン領域の2学科1領域を統合・再編し、AP(先進的プロジェクトデザイン)、SA(空間・建築デザイン)、UA(都市・建築デザイン)の3コースから成る建築学部建築学科が誕生しました。この統合再編の動きに合わせ新たな卒業生の会の設立をめざし、2018年より建築学科と建築工学科両卒業生の会は合同幹事会を開催し、両卒業生の会の活動を継承し、新学部新学科の卒業生も参加する新たな卒業生の会を設立する準備を進め、その会の名称や規約を検討してまいりました。新たな卒業生の会を設立するロードマップも作成し、これに沿って準備を進めてまいりましたが、新型コロナウィルスの流行が収まらず緊急事態宣言もあり、2021年3月の建築学部建築学科の第1回卒業生を送り出す前に設立にすることはできませんでした。2021年3月には工学部建築工学科卒業生の会『建友会』は解散し、工学部建築学科卒業生の会『建築会』も2021年12月11日に臨時総会を開催し解散致しました。

2021年12月11日の『建築会』の解散総会後、建築学部建築学科の卒業生の会『芝浦建築会』は豊洲キャンパスでの設立総会に於いて賛成多数で成立し、『第2条:本会は会員相互の交流を図り、建築に関する学術及び技術の進歩に寄与すること、建築学部所属の在学生の育成に寄与することを目的とする』という会則を謳い発足致しました。直後の記念式典には理事長、学長、建築学部長にもご参列賜わり、祝辞や建築学部長による「建築学部の完成年度を迎えて」と題してのご講演を頂き、引き続き志手先生には「建築生産におけるBIMの活用について」、原田先生には「日本建築学会賞≪道の駅ましこ≫について」の講演をして頂きました。

『芝浦建築会』は卒業生や学部学科内の近況報告や卒業生と在学生、先生方との関わりある活動を通し、連体感を育み、絆を深め、母校への愛着と誇りが持てるような会を目指して行きたいと思っています。これらの活動情報は会報の発行やHP、Facebook等のSNSを活用し、双方向の参加が可能な仕組みを考えています。これからも会員の皆様には芝浦建築会の活動にご理解とご賛同を頂き、ご協力とご支援を宜しくお願い申し上げます。

芝浦建築会 会長 㓛刀 強(1976年卒業)